労務ぷらんコラム

【助成金】「正社員に転換すれば、助成金が出ますよね?」

2026.02.09


「正社員に転換すれば、助成金が出ますよね?」

助成金相談で、非常によく聞く言葉です。4月から「正社員にしたい」というお話はよく聞きます。しかし、結論から言うと、正社員に転換した“だけ”では、助成金に該当しません。
むしろ、条件を知らずに進めてしまうと、
後から使えるはずだった助成金も
使えなくなるケースがあります。


貴社は、しっかり助成金の条件を見てしておりますか?


例えば、

① 正社員転換前に「事前の計画書」を出していない

理由

本コースは「事前計画型助成金」

転換後に相談しても 原則アウト

典型例

「去年正社員にしましたが、今から申請できますか?」

👉 即不支給

キャリアアップ助成金は計画書を提出しないと取組めません。
受理印のある写しを申請時には添付が必要です。
なお、計画届でなく計画書です。

労働局長の認定が必要

正社員転換“前”に提出・認定



② 正社員の定義が不十分

理由

正社員=名称ではなく実態

無期・フルタイム・昇給制度等が必要

典型例

契約社員 → 無期契約にしただけ

就業規則に「正社員」の定義が曖昧

👉 「正社員とは認められない」
労働局は実態で判断します。
有期契約の正社員はダメです。
逆もしかりで、有期契約社員も、シッカリみられます。



③ 賃金増額要件を満たしていない

理由

原則:3%以上(または一定額)賃金増

基本給ベースで判断

典型例

手当を基本給に組み替えただけ

賞与で調整したつもり

👉 賃金増加と認められず不支給
残業代とかでなく固定給をみられます。


④ 転換前後で職務内容が変わっていない

理由

処遇改善が見えないと不可

典型例

業務内容・責任・権限が全く同じ

評価制度も変更なし

👉 形式的転換と判断
全くダメとは言いませんが、責任の程度などご判断ください。


⑤ 就業規則・賃金規程が整備されていない

理由

転換制度が「制度として」存在する必要あり

典型例

口頭説明のみ

転換後に規程を後付け

👉 制度不存在扱い
申立書が使えますが、監督署への届出もした方が良いと思います。




⑥ 対象労働者が要件外

理由

雇用期間・属性要件あり

典型例

雇用期間が短すぎる

もともと正社員に近い待遇

👉 そもそも対象外
有期契約期間が6か月以上ありますか。
また、正社員に転換してから6か月ありますか。


⑦ 同一人物で過去に同コースを使っている

理由

同一労働者への複数回支給不可

典型例

昔使ったのを忘れて再申請

👉 形式審査で不支給




⑧ 社会保険・労働保険の不備

理由

適正加入が前提条件

典型例

転換時点で未加入期間がある

👉 是正不可 → 不支給



⑨ 転換のタイミングが不適切

理由

計画期間・評価期間が厳密

典型例

評価期間を満たす前に申請

転換日を遡って設定

👉 日付アウト



⑩ 「助成金目的」と判断されるケース

理由

実態・整合性で見られる

典型例

直前に慌てて制度整備

1人だけ不自然に転換

👉 総合判断で不支給
過去に正社員であったなど


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労務プランニング オフィスINOUE
社会保険労務士:井上 正宣
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